赤松賞を制したヒズマスターピース(カメラ・橋口 真)
11月23日の東京9R・赤松賞(芝1600メートル=8頭立て、牝馬限定)は、5番人気の
ヒズマスターピース(牝2歳、美浦・国枝栄厩舎、父スクリーンヒーロー)が、逃げ切って2勝目をゲット。国枝調教師はこのレース6勝目を挙げた。勝ちタイムは1分33秒6(良)。
スタートを決めて先手を奪うと、スローに落としマイペースに持ち込んだ。勝負どころでも手応えは抜群。最後の直線で一頭抜け出すと、上がり3ハロン33秒8でまとめ、最後方から追い込んだ
ポペット(横山典弘騎手)に1馬身3/4差をつけて悠々と逃げ切った。荻野極騎手は「競馬では初コンタクトでしたがすごく弾むような全身を使うフォームを邪魔しないような競馬をしようと思っていました。しぶとく脚を使ってくれて強い内容でした。性格もいいのでこの後も楽しみな馬です」と絶賛した。
管理する国枝調教師は00年
タカラサイレンス、08年
ダノンベルベール、09年
アパパネ、20年
アカイトリノムスメ、23年
ステレンボッシュに続くこのレース6勝目を挙げ、そのうちのちのG1馬が3頭という“国枝厩舎出世レース”。来春に定年を迎える名伯楽は「良かったよ。スムーズないい競馬だったし落ち着いていた。最後までしっかり走れたし、楽しみ」と期待を隠さず。次戦は阪神JF(12月14日、阪神・芝1600メートル)を視野に入れる。