武豊を鞍上に迎え、ラストランに臨むメイショウハリオ(左)=撮影・石湯恒介
「チャンピオンズC・G1」(7日、中京)
メイショウハリオが新コンビを組む武豊を背に3日、栗東CWで最終リハ。2歳馬2頭との3頭併せで、それぞれに貫禄の先着を果たし、好調ぶりをアピールした。今回のレースをもって引退することが決定。地方交流のJpn1・4勝を挙げるなど長年ダート界で活躍してきた8歳馬が、G1初制覇で有終の美を飾る。
8歳馬でも元気いっぱいだ。
メイショウハリオは栗東CWで武豊を背に3頭併せ。6F83秒9-37秒5-11秒4をマークし、2歳馬2頭にそれぞれ2馬身半差、3馬身半差と貫禄の先着で好調ぶりを示した。久々だった前走をひと叩きし、上昇ぶりが目立つ。
◆武豊騎手
-初コンビとなるが。
「もともと乗る予定の浜中君がけがをしてしまい、代打というか
ピンチヒッターですが、チャンスのある馬だなと思います」
-最終追いが初騎乗。
「浜中君からもいろいろと馬のことは聞いていて、そんなに乗ることが難しい馬ではないとのことでした。初めて騎乗して確かにすごく乗りやすい馬だなと思いました」
-乗ってみて印象は。
「少しズブさがあって調教でも反応が鈍い時があると聞いていたけど、けさの感じは反応も良くて、いい方でイメージと違ったところはありました」
-舞台に関しては。
「イメージ的に先行馬が残りやすい競馬場、直線は距離があるけど、追い込み、差しはつらいケースがあるかなと思います。浜中君と相談して、しっかり準備をしたいですね」
-レースへ向けて
「(メイ
ショウの馬で)特別な意識はありますし、今回は浜中君がずっと乗ってきた馬で出られないということは本当に悔しいと思うし、同じ騎手としてその気持ちはすごく分かります。その思いをしっかり胸に持って騎手としてベストを尽くして勝ちたいと思っています」
◆岡田稲男調教師
-最終追い切りは。
「先週しっかりやって今週は時計は出さずに。抜けだすと気を抜くところがあるので、先に馬を行かせて抜いてからの反応を確認しました。1回使うと気持ちも体も状態が上がってくるのでいい感じです」
-G1に向けて。
「先代のオーナーにお世話になったことに対しての恩返しがご存命の時にできれば良かったですが、天国から応援してくれていると思う」