Wコースで1週前追い切りを行ったミツカネベネラ(左、馬上は津村明秀騎手)(カメラ・荒牧 徹)
◆第77回阪神JF・G1(12月14日、阪神・芝1600メートル)1週前追い切り=12月3日、美浦トレセン
2歳女王の座を狙う
ミツカネベネラ(牝2歳、美浦・鈴木伸尋厩舎、父
モーリス)は、デビューからコンビを組む津村を背に美浦・Wコースの3頭併せで上昇を印象づけた。
先週、強めでマークした6ハロンの自己最速に迫る82秒5―11秒7を馬なりで計時。はるか前方で先導した
サトミノエンジェル(3歳1勝クラス)に併入、5馬身前にいた
パイシャオピン(3歳2勝クラス)に先着した。津村は「先週より素軽くなっていた。動きとしては満足」と追うごとに状態アップを感じ取る。
前走のアルテミスSは中団4番手から直線でジワジワと脚を伸ばして賞金加算に成功する2着。G1出走に当確ランプをともした。今回は初めての関西遠征になるが、鈴木伸調教師は「輸送がカギになる。ただ、予想以上にレースが上手」とセンスの良さに期待。新しい環境にいる時間を減らすために、前日輸送で大一番へ挑む。