JRAは11日、令和8年度の新規調教師試験合格者を発表。和田竜二騎手(48)=栗東・フリー=が合格した。
同騎手は96年3月に岩元市三厩舎からデビュー。同期には古川吉洋、柴田大知、高橋亮(現調教師)、福永祐一(現調教師)らがおり、競馬学校「花の12期生」と呼ばれた。自身はデビュー1年目のステイヤーズSを
サージュウェルズで勝利し、同期の中で一番乗りで重賞を制している。
3年目には師匠の岩元厩舎所属のテイエムオペラオーの主戦を任され、引退までの26戦全てに騎乗。99年の皐月賞でG1初制覇を飾ると、翌2000年には天皇賞・春秋、宝塚記念、
ジャパンC、有馬記念と、古馬の中長距離G1完全制覇の偉業を成し遂げた。年間無敗で重賞を8連勝し、満票での年度代表馬の座も獲得している。
01年の天皇賞・春を同馬で制して以降はJRA・G1タイトルが遠かったが、18年の宝塚記念を
ミッキーロケットで制して17年ぶりにG1制覇を飾った。24年の10月には落馬で右大腿(だいたい)骨や骨盤を骨折したが、この大けがを乗り越えて今年2月に復帰。9月には史上4人目のJRA通算2万2000回騎乗を達成。今年はJRAで16勝を挙げている。JRA通算成績は10日現在で1531勝(うち重賞はG1の8勝を含む50勝)。