キャリア1戦のブルーグラスは次開催の東京で使う予定を前倒ししての重賞挑戦。「出走馬に1勝馬が多いと思っていたからね。それに1週前の動きが抜群だった」と手塚師は説明した。水曜朝は角馬場から美浦南Aを2周。迫力のある馬体を弾ませて、体調の良さをアピールした。「スタートが遅いので1コーナーまでの位置がポイント。さばくのに苦労するから、少頭数になればありがたいね」。トレーナーの願い通りになりそうで、大駆けの舞台は整いつつある。
牝馬ながら、
フーガフューグが果敢に混合重賞に挑戦する。「先週のフェアリーS(芝1600m)でも良かったけど、距離を考えてこちらにした」と谷中助手は経緯を説明。前走は東京芝2000mの未勝利戦でレコードVを飾っており、距離適性は高い。「ひと息入れたけど仕上がりは問題ないよ。この前の勝ちっぷりから、牡馬が相手でも」と色気を見せた。
デビュー戦では力強く差し切りVを飾った
アースステップ。「3角から脚を使っていた。いい競馬だった」と勢司師はレース内容を評価する。それでも今回は重賞ということもあり、全体的なトーンは控えめだ。「前走に比べて状態はいいし、距離が延びるのも歓迎。ただ、まだ子どもで体も緩いから。成長するのは先かな」とあくまで挑戦者の姿勢で臨む構えだ。
提供:デイリースポーツ