あえて牡馬が相手となる重賞舞台を選んだのにはわけがある。東京芝2000mの未勝利戦を2分01秒3のレコードで勝ち上がった
フーガフューグは、距離適性を重視しここへの参戦を決めた。
美浦Pの最終追い切りでは、牝馬らしい切れ味も披露した。3歳新馬の
リキアイタイリンと5Fから馬体を並べてスタートすると、残り1Fからは追い比べに。一杯に追われた1Fは11.8秒を記録、一気に2馬身差をつけてフィニッシュした。
一瞬の反応の良さが目につく動き。5F66.8秒の時計に「ちょうどいいくらいですね」と、騎乗した的場は納得の表情を見せる。またがったのは10月東京の新馬戦(6着)以来。その感触を「いい意味で勝ち気な部分を残しつつ、走りに余裕が出てきた。レベルアップしています」と話した。
素質の高さで勝負だ。ブルーグラスは美浦坂路2本目に
セイウンオウサム(3歳500万下)を3馬身追走し、1馬身先着。強めのタッチで4F51.2-37.7-12.1秒を記録した。「ポリトラックが硬いので坂路に変更したが、いい動き」と手塚師。騎乗した松岡は「新馬戦を6としたら今回は8くらい。だいぶ良くなっています」と上昇気配を感じ取っていた。
提供:デイリースポーツ