ヒカルアマランサスは栗東CWで併せ馬。ゴール前で一杯に追ったクヴァルダ(5歳500万)を相手に、ほとんど持ったまま抜き去って0.4秒先着。6F81.7秒を計時し、あっさりと上がり1F11.8秒を叩き出した。「調教はいつも通り余裕を持たせてスッとやった。動きはいいですね」と池江郎師は目尻を下げた。

　素質はありながら、ひ弱さも同居していた昨春。デビュー2戦目はマイナス18キロ、3戦目はマイナス8キロと、使うたびに馬体重を減らしていた。しかし、明け4歳を迎えて着実に成長を遂げている。「春とは段違い。(馬体は)減らないで安定してる」と師は好仕上がりを強調した。

　愛知杯で2着のブラボーデイジーは福永を背に栗東坂路で4F52.1-38.2-12.7秒をマーク。後肢でチップを蹴り上げながら、パワフルかつシャープに登坂。京都金杯を右肩ハコウで取り消した影響を感じさせなかった。初コンビとなる福永は「無理はしていないが、いい動きだった。平均的な脚を使うので、先行という形になるかな」とイメージしていた。

　ワンカラットが栗東CWで圧巻の先着だ。道中は僚馬2頭を追いかける展開。4角で射程圏に入れると直線は大外に。ラスト1Fで軽く仕掛け、併走馬をあっさりパスした。6F82.2-38.3-11.9秒を余力残しで叩き出した。「早く追いつきすぎたが、しっかり伸びた」と藤岡佑。近走は不利が続くだけに「スムーズに力を出してあげたい」と奮起を誓った。

提供：デイリースポーツ