ベテランが大台に到達した。安藤勝己騎手(49、栗東・フリー)が30日の京都3Rを
トウカイレジーナで制し、史上24人目となるJRA通算1000勝(重賞68勝、うちGI・20勝)を達成した。
笠松競馬所属時に地方競馬で3299勝を挙げており、JRAと地方での“ダブル1000勝”は史上初の快挙だ。安藤勝は「長いような気もするし、早いような気もする。実感が湧かない」と穏やかな表情で語った。
80年5月11日のヤマニンスキーでJRA初騎乗初勝利を挙げた。あれから30年−。「違う場所だったし、感覚が違ったからね。あのときのことはよく覚えている」と振り返る。積み重ねた1000の勝ち鞍も通過点にすぎない。「1000勝よりも、この年齢まで乗っていられたことが一番。50歳まで乗れるとは思っていなかったから」と照れ笑いを浮かべた。地方競馬から移籍して8年目を迎えるアンカツ。“アラフィフ”が繰り出す熟練の技で、競馬史にその名と記録を刻み続ける。
提供:デイリースポーツ