素質馬
サンテミリオンが、濃霧立ちこめるなか、美浦Wで予定通りに馬任せの併せ馬を消化した。直線で外
コウヨウサンデー(4歳500万下)と併入。道中の動きを確認できなかった報道陣に対し、土谷(レースは横山典)が意図と感触を説明する。「3馬身追走して5F67秒くらい。前走が少し速過ぎた(同64.0秒)から、オーバーワークにならないように。反応が良くて、合図を出せば行きそうな感じでした」。鞍上の表情は何よりも雄弁。動きは見なくとも抜群の出来は伝わる。
圧倒的な単勝1.6倍に支持されたフラワーCでは3着。敗因のひとつにスタートの出負けがある。「前走は放牧先から帰ってきて時間がなかった。それで練習ができずにいたね」と古賀慎師は振り返る。今回は中間にゲート練習を行い、同じ轍(てつ)を踏むことはない。「しっかり権利を獲って、次につながる競馬がしたい」。トレーナーは早くも次戦のGIを見据えている。
提供:デイリースポーツ