3日から米国・ケンタッキー州レキシントンで開催されているキーンランド・ノヴェンバーセールで、繁殖牝馬としては世界最高落札価格となる710万ドル(約7億8000万円)の記録が誕生した。
 世界最高価格となったのは、99年のBCジュヴェ
ナイルフィリーズで単勝33.0倍という人気薄ながら勝利したキャッシュラン
 Cash Run(牝6・父Seeking the Gold)。現在Storm Catを受胎中で、愛国・
クールモアスタッドの総帥
ジョン・マグナー氏が購買し、85年のミス
オシアナ Miss Oceana(
エイコーンS)、98年のコルヴェヤ
 Korveya(ヘクタープロテクター、
ボスラシャム Bosra Shamなどの母)がつけた700万ドルの記録を見事に破った。
 セール初日は、BCディスタフ(米G1)や
デルマーデピュータントS(米G1)など現役時代に9勝をあげたスペイン
 Spain(牝6、父サンダーガルチ・Storm Catを受胎)が530万ドル(約5億8300万円)、さらに昨年の米芝牝馬チャンピオンの
ゴールデンアップルズ Golden Apples(牝5・父Pivotal)が340万ドル(約3億7400万円)など、繁殖牝馬だけでも100万ドルホースが9頭誕生。さらに、スペインの初仔となる当歳牡馬(父Storm Cat)が、北米当歳市場最高価格となる240万ドル(約2億5400万円)で売却され、非常に注目の集まるマーケットとなった。セールは13日まで開催。