31日、東京競馬場で行われた第142回天皇賞・秋(3歳上、GI・芝2000m)は、C.スミヨン騎手騎乗の1番人気ブエナビスタが道中は中団の中ほどを追走。3、4コーナは馬群の中で脚を溜め、直線で馬群の間隙を突いて一気に抜け出すと最後は鞍上が手綱を緩める余裕を見せ、スタートで出遅れながらも馬場の大外から追い込んだ4番人気ペルーサに2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分58秒2(稍重)。さらに1.1/2馬身差の3着には2番人気アーネストリーが入った。なお、15位に入線したジャガーメイルは他馬の進路を妨害したとして18位降着となった。
勝ったブエナビスタは、今年5月のヴィクトリアマイル(GI)優勝に続くJRA・GI5勝目。牝馬による天皇賞制覇は08年ウオッカ以来、史上15頭目の快挙となった。なお、同馬の父は99年の天皇賞・秋勝ち馬スペシャルウィーク、天皇賞・秋の親子制覇は母トウメイ=子テンメイ、父メジロアサマ=子メジロティターン以来28年ぶり3組目。
鞍上のC.スミヨン騎手、管理する松田博資調教師ともに天皇賞・秋初勝利。C.スミヨン騎手は09年ステイヤーズS(GII)以来のJRA重賞通算3勝目、JRA・GIは初制覇。松田調教師は今年の重賞4勝目でJRA・GI通算14勝目。
◆ブエナビスタ(牝4)
父:スペシャルウィーク
母:ビワハイジ
母父:Caerleon
厩舎:栗東・松田博資
通算成績:15戦8勝(重賞7勝)
主な勝ち鞍:10年ヴィクトリアマイル、09年桜花賞(GI)、オークス(GI)、08年阪神JF(GI)など