エイシンフラッシュは栗東CWで矢のような伸びを見せた。先行する
エアジパング(7歳オープン)を、闘志をにじませながら追走。抜群の手応えで内に入り、直線で並びかけると早々と抜け出す。さらに軽くうながされながら、余裕の7馬身先着を決めた。6F85.7-39.4-11.7秒。調教パートナーの鮫島(本番は内田博)は「いいときは、いつもこんなもんです」と感触の良さを口にした。
神戸新聞杯の疲れが抜けきれず、菊花賞を最終追い切り後に回避。藤原英師は「筋肉痛が歩様に出ていた。オーナーがわれわれを信頼、理解してくださった。苦渋の決断だった」と振り返った。だが、これで舞台に立つ準備がしっかり整った。「あまり調教を休まずにこられたし、きょうの動きもすごく良かったと思う」と手応えは十分だ。
美浦芝コースで併せ馬を行った
ペルーサ。騎乗した安藤勝は納得の表情を見せた。「毎日王冠と比べると天皇賞は落ち着きがあった。今回も前走同様に出来はいい。
リラックスして走っていた」。時計は5F67.2-38.0-12.5秒をマーク。
クリスタルウイング(5歳1600万下)に半馬身先着で、決して派手なパフォーマンスではなかったが「いい感じに仕上がっている」と手応えは十分だ。
矯正馬具の効果もあり、課題のゲートも良くなった。ゲートさえまともなら、という気持ちは陣営でも一致している。まだ底を見せていない3歳馬が、世界を相手に真っ向勝負を挑む。
提供:デイリースポーツ