ショウナンアルバの美浦Pでの最終追いは落ち着いた雰囲気を保ちつつ、4F52.0-38.0-11.7秒で駆け抜けた。
 見守った二ノ宮師も力強くうなずく。「もう古馬だから。状態は大きく変わらないよ。でも調教での折り合いが良くなってきたよね。前はガーッと行くようなところがあったけど、今は口向きの悪さが解消されて折り合うようになった。いい調教ができた」。3歳時には共同通信杯を制するなど、早くから能力の高さを示していた馬。ようやく肉体と精神の
バランスが取れてきた。
「レースではじけるようなイメージはできてきたんだけどね。あとはジョッキーに任せたい。フワッとゲートを出れれば」とトレーナー。ハマった時の爆発力はGIでも通用するレベル。折り合い面に進境が見られた今なら、激走シーンがあっても驚けない。
 オーシャンSで16着に敗れた
ウエスタンビーナス。美浦坂路でしまい重点に追われ、4F57.8-37.2-12.3秒の時計を記録した。鈴木康師は「ここまで順調に来ている」と状態に関しては上々の感触。だが、近走は軽快な
スピードが見られないだけに「テンに行けなくなっているし、今回も枠順が決まってから考えたい」と戦法については慎重だった。
提供:デイリースポーツ