英国長距離レースの幕開けを飾るサガロS(英G3、芝16f45yds)が28日にアスコット競馬場で開催されたが、残り100ヤードの地点で、パーシャンパンチ Persian Punch(セン11、父Persian Heights)が心臓発作を起こして死亡するという惨事が起きた。レースはリスクシーカー Risk Seeker(牡4、父Elmaamul)が18馬身差で圧勝した。
96年のデビュー以来堅実に走りつづけてきたパーシャンパンチは、最後のレースとなったこのサガロSまで63戦20勝という戦績を残し、G1タイトルこそなかったものの、グッドウッドC(英G2)、ドンカスターC(英G2)、ケルゴルレイ賞(仏G2)、ジョッキークラブC(英G3)など重賞13勝をあげたほか、ゴールドC(英G1)2着2回、メルボルンC(豪G1)3着などの実績を残していた。昨年は01年に続いて2度目の受賞となったカルティエ賞最優秀長距離馬に選出されていた。競馬ファンからの人気も高く、昨年のレーシングポストが実施した読者投票では、「年度代表馬」に選ばれたほか、英国人気馬歴代第7位に名前が挙げられるほど支持されていた。