芝、ダート双方のG1勝馬を出している人気種牡馬ジェイドロバリー(牡17、米国産)が3日、大腸癒着のために北海道・苫小牧市の社台クリニックで開腹手術を行ったことが明らかになった。
 ジェイドロバリーは父Mr.Prospector、母Number(その父Nijinsky)という血統で、サドラーズウェルズ Sadler's Wells、
フェアリーキング Fairy King、ヌレイエフ Nureyev、エルコンドルパサーらと同じ名門牝系出身。現役時代に仏グランクリテリウム(仏G1・芝1600m)などを勝ち、早来・社台スタリオン
ステーションで種牡馬入り後は
ヤマカツスズラン(阪神3歳牝馬S-G1)、タイキシャーロック(南部杯-交流G1)などの活躍馬を輩出。日本でもサイアーランキングの常連となっており、その優秀な血統的背景や競走成績、種牡馬実績などから海外からの需要も高く、2000年に
オーストラリアへシャトルされたほか、02年、03年はドバイ・エミレーツ・スタッド
ファームに繋養され、本年は静内・レックススタッドに繋養されていた。
 8日現在、同馬はまだ入院中で余談を許さない状況だが、小康状態を保ったままで良化に向かっているという。なお、同馬はすでに100頭以上の繁殖牝馬に配合を済ませているが、今シーズンの種付は事実上不可能になった。