3日、大腸癒着、腸捻転による開腹手術で今シーズンの種付を休んでいたジェイドロバリー(牡17、米国産)が、15日夕方、入院先の社台ホースクリニックで死亡した。3年ぶりに日本で種付を行っていた同馬は5月3日までに100頭を超える繁殖牝馬を集める人気ぶりだったが、同日、せん痛を発症して同クリニックで緊急手術を受けていた。詳しい死因は解剖の結果を待たないとはっきりとしないが、術後の経過は良好と伝えられていただけに、病状の急変に関係者は肩を落としている。
 ジェイドロバリーは父Mr.Prospector、母Number(その父Nijinsky)という血統で、サドラーズウェルズ Sadler's Wells、
フェアリーキング Fairy King、ヌレイエフ Nureyev、エルコンドルパサーらと同じ名門牝系出身。現役時代に仏グランクリテリウム(仏G1・芝1600m)などを勝ち、早来・社台スタリオン
ステーションで種牡馬入り後は
ヤマカツスズラン(阪神3歳牝馬S-G1)、タイキシャーロック(南部杯-交流G1)などの活躍馬を輩出。日本でもサイアーランキングの常連となっており、その優秀な血統的背景や競走成績、種牡馬実績などから海外からの需要も高く、2000年に
オーストラリアへシャトルされたほか、02年、03年はドバイ・エミレーツ・スタッド
ファームに繋養され、本年は静内・レックススタッドに繋養されていた。