アニメイトバイオ(左)の猛追を振り切り府中牝馬Sを制したイタリアンレッド=東京競馬場
「第59回府中牝馬S・GII」(芝1800m)は16日、東京11Rに16頭で争われ、後方を追走した5番人気の
イタリアンレッドが息の長い末脚を繰り出し、ゴール前で3頭横並びの叩き合いを制してV。サマー2000シリーズを制した夏の勢いそのままに、重賞3連勝でエリザベス女王杯(11月13日・京都)に弾みをつけた。勝ちタイムは1分46秒8。首差の2着外から差してきた4番人気の
アニメイトバイオ、さらに首差の3着には
フミノイマージンが入った。1番人気に支持された
アパパネは中団を追走したが伸びがなく14着に敗れた。
「折り合いがついたら真ん中あたりからという指示。
アパパネを気にせずに、この馬の競馬ができた。小回りの差し馬というイメージだったんだけど…。結果的に馬に助けてもらった感じ」とは七夕賞で勝利へ導いている中舘。想像を上回った能力に舌を巻き「乗り役を問わずに頑張れる馬。GIでもやってくれるでしょう」と大舞台での活躍に太鼓判を押した。
石坂師は鞍上・浜中で挑むエリザベス女王杯への手応えを口にする。「放牧から帰ってきたとき、筋肉が柔らかくていい感じだったんだ。夏の勢いは本物だったね。広いコースでも走れたし、きょうは正攻法で勝った。結果にかかわらず次走は決まっていたけど、期待を持って行くよ」。本格化した5歳馬が、牝馬最強決定戦に挑む。
提供:デイリースポーツ