最強女王が完全復活への準備万端だ。
ブエナビスタの最終追い切りは栗東CWへ。テンから
スピードに乗ると、いつも以上に前向きさを出して加速する。勢いよく直線に向くと、鞍上は背中に刺していたステッキを抜いた。右から計4発。
ゴーサインに鋭く反応し、一杯で6F81秒1-38秒8-12秒3。妥協のないハードトレにも、引き上げてきたころには早くも涼しい顔だ。
見届けた松田博師も「使って全然変わってきたな。この前とは全然違う。息遣いもいい」と絶賛。「目方は変わらんけど、体は締まってきた。カイバも残さず食べるしな。自分で体をつくっていける馬だから」と上積みを強調する。
このレースにかける思いは、どの陣営よりも強い。昨年は1着に入線したが、直線の斜行で2着に降着。以降、6戦未勝利と丸1年間勝ち星から遠ざかる。鞍上の岩田は「陣営は悔しい思いをしたと思うし、僕自身もこの馬でまだ勝てていない。何とか結果を出したい」と、同馬にかかわる全スタッフの思いを代弁する。
ジャパンCでの悔しさは、
ジャパンCで晴らす。世界の強豪相手に頂点を極めた時こそ、女王復活劇はかつてない美しい調べを奏でる。
10年のダービー馬
エイシンフラッシュが、さらに上昇ムードだ。池添を背に栗東CWで
ピサライコネン(5歳500万下)と併せ馬。鞍上が気合をつけると持ち味の切れ味を発揮して4馬身ちぎった。6F82秒1-37秒8-11秒2。池添は「いい反応。先週もいい状態だったが、キープできている。いいレースができそう」と自信を見せていた。
提供:デイリースポーツ