【坂路/4F51.9秒】
30日の坂路は濃霧の影響は受けたものの、計測はバーコードで行われているため、トラック馬場のように計測不能ということはない。いつも通りに計測されていたが、開門直後はセイクリムズンが4F50.1秒、ケイアイガーベラが4F50.5秒と速い時計をマークした。
ただ全体的に見ると、4F51.9秒以下は20頭しかおらず、時計の掛かる馬場状態であることは間違いない。しかしラスト1Fが13秒以下でまとめてくる馬は多かったので、先週ほど時計の掛かる馬場ではなかったと判断した。
よって5F換算の馬場差は先週より時計の速い『+0.2秒』で観測している。なお天候の影響を受けることのなかった1日も同じ馬場状態と考えてよいだろう。
【CW/5F66.0秒】
30日のCW、およびトラックコースすべて、開門直後は濃霧の影響を受けて、向正面は全く見えない状態。直線も姿を確認できるのは、ゴールからラスト1F地点がやっとという状況が20分ほど続いた。
霧が晴れて6F時計をラップごとに計測できるようになってからの馬場状態は先週に比べると時計が出ている印象。特に1回目のハロー明けに追われたバトルキクヒメは内目を回ったとはいえ、追走していたアレックスバローズをあっさりと抜き去って6F79.3〜1F12.3秒でゴール。とても500万下で掲示板にも載れない実績とは思えない素晴らしい動きを見せていた。
こちらも坂路同様、先週より時計が掛かる馬場ではないと判断した。よって5F換算の馬場差は先週より時計の速い『+0.1秒』で観測している。なお天候の影響を受けることのなかった1日も馬場状態と考えてよいだろう。
【DP/5F64.5秒】
30日のDPはCW同様に濃霧の影響を受けたが、馬場状態に関しては、全く影響がなかったといってよいだろう。
JCダートに出走しているラヴェリータが5F61.2秒と速い時計をマークしたのをはじめ、2歳未勝利のマラネロは6F75.4秒と極端に速い時計。ラスト1Fが11.5秒以下をマークする馬も少なくなく、本来のスピードが出るポリトラック馬場だと判断できる。
よって5F換算の馬場差は先週と同じ『-0.2秒』で観測している。なお天候の影響を受けることのなかった1日も馬場状態と考えてよいだろう。
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。[取材:井内利彰]