現地時間4日、英国・グッドウッド競馬場で行われたメイドン(未勝利)レース(芝6f)で、00年のドバイワールドC(首G1・ダート2000m)などを制したドバイミレニアム Dubai Millennium産駒ドバウィ Dubawi(牡2、英・S.ビン・スルール厩舎)がL.デットーリ騎手騎乗デビューし、2着フォックス Foxに1.1/4馬身差を付け快勝した。勝ちタイムは1分13秒5(良)。

　勝ったドバウィは、父ドバイミレニアム Dubai Millennium、母は99年ロイヤルウィップS(愛G2)などを制し、99年BCフィリー＆メアターフ(米G1)3着馬Zomaradah(その父Deploy)という血統で、近親には98年英ダービー(英G1)を制したハイライズ High-Riseがいる。

　父ドバイミレニアムは、デビュー以来、3連勝で挑んだ99年英ダービーは9着に敗れたが、マイル路線に戻ると、ジャック・ル・マロワ賞(仏G1・芝1600m)、Qエリザベス2世S(英G1・芝8f)を制し、欧州マイルチャンピオンの座につく。翌年のドバイワールドCでは、スタートからスピードの違いで先頭に立つと、2着ベーレンズ Behrensに6馬身差を付けて逃げ切った。勝ちタイムの1分59秒5は、現在も破られれていないレコードタイム。この年の秋に、調教中に右後脚を骨折し引退、種牡馬入り。しかし、グラスシックネス(Grass Sickness)という非常に珍しい病気にかかり、3度手術をしたがその甲斐もなく01年5月1日に安楽死処分となった。産駒は今年2歳の1世代しか残せていない。