種牡馬入りするヴィクトワールピサ。写真は10年有馬記念(撮影:下野雄規)
今年のドバイワールドC(首G1)を制した
ヴィクトワールピサ(牡4、栗東・角居勝彦厩舎)が現役を引退することがわかった。今後は北海道勇払郡安平町の社台スタリオン
ステーションで種牡馬となる予定。
同馬は父ネオユニヴァース、母ホワイトウォーターアフェア(その父Machiavellian)。半兄にアサクサデンエン(安田記念-GI、父
Singspiel)、スウィフトカレント(小倉記念-GIII、父サンデーサイレンス)がいる血統。
デビュー戦(京都・芝1800m)で
ローズキングダムの2着に敗れた後、3連勝でラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)を勝って重賞初制覇を飾ると、弥生賞(GII)を快勝後に出走した皐月賞(GI)を5連勝で制覇。日本ダービー(GI)3着後、その秋には凱旋門賞(仏G1)に遠征し7着に終わったが、帰国後、
ジャパンC(GI)3着を経て出走した有馬記念(GI)で
ブエナビスタの猛追を抑え優勝した。翌年3月には、ドバイワールドCで
トランセンド以下を破り、日本馬史上初のドバイワールドC制覇という快挙を成し遂げている。その後、香港、フランス遠征が予定されたが脚部不安のためいずれも回避し、帰国後は
ジャパンC13着、有馬記念8着と敗れていた。通算成績15戦8勝(うち海外3戦1勝、重賞6勝)。