未勝利戦、いちょうSを連勝中の
アーデントは、美浦Wで折り合い面に重点を置いて追われた。実戦のゆったりとしたペースにも我慢できるように、道中はがっちりと手綱を押さえながら、先行させた
ブルーデインヒル(7歳1600万下)を追走。追い出しをぎりぎりまで我慢し、外へ出して上々の伸びを見せた。
時計は5F66秒8-38秒1-13秒0。前向き過ぎる気性について「課題でしょうね」と語るのは加藤征師。前走の道中で行きたがるそぶりを見せていただけに、折り合いは重要なテーマ。ただ、それも改善の方向に向かっている。「ハミのくわえ方が良くなってきたし、以前と比較すると、背中を中心とした体の使い方もいい」と成長をアピール。前走から進化の跡ははっきりと見られる。
騎乗した津村は「強敵過ぎますね」と率直な感想を漏らす。レースでは朝日杯FS2着馬の手綱を取るが、
マイネルロブストの騎乗依頼を受ける前からケイコをつけている2勝馬を警戒。条件変わりにも「すんなり走れれば距離は大丈夫」と太鼓判を押し、最大のラ
イバルになると意識する。「絶対能力はかなり高い馬。相手に合わせる競馬をするつもりはないし、自分のペースで走ればいいだけ」と指揮官。能力さえ出し切れれば勝てる。GI2着馬をはじめ、好メンバーがそろっているが、上位の力があると確信している。芦毛のディープ産駒が、3連勝での重賞初制覇を虎視たんたんと狙っている。
提供:デイリースポーツ