20日、川崎競馬場で行われたスパーキングレディーC(3歳上牝、交流G3・ダート1600m、1着賞金3000万円)は、安藤勝己騎手騎乗の3番人気グラッブユアハート(牝4、美浦・畠山吉宏厩舎)が、道中中団待機から直線では外から伸び、1番人気レマーズガールに3/4馬身差をつけて差し切り勝ち。勝ちタイムは1分41秒0(良)。さらに1/2馬身差の3着は11番人気プルザトリガー。2番人気トーセンジョウオーは5着、4番人気ロイヤルセランガーは13着に終わっており、3連単は10万9990円という高配当となった。
勝ったグラッブユアハートは、父が97年トラヴァーズS(米G1)に勝ち、同年BCクラシック(米G1)で2着したDeputy Commander、母Kelly Amber(その父Highland Park)という血統の米国産馬で、Deputy Commander産駒としては日本初の重賞制覇となった。Deputy Commanderの主な産駒には父同様03年のトラヴァーズS(米G1)を制したテンモストウォンテッド Ten Most Wantedがいる。
グラッブユアハートは03年1月でデビュー(中山ダート1800m)し初勝利を挙げると、2戦目はフラワーC(G3)に挑戦したが15着と大敗。4戦目(新潟ダート1800m)では6馬身差の圧勝で勝利したが、サラブレッドチャレンジC(交流G3)では小差の3着(2着レマーズガール)に惜敗し、今年に入ってもTCK女王盃(交流G3)、エンプレス杯(交流G2)でともにレマーズガールの2着で、前走マリーンC(交流G3)でも3着(2着レマーズガール)と惜敗していた。レマーズガールとは過去に交流重賞で4戦しているが、4戦全て先着を許しており、今回の勝利で初めてレマーズガールを下したとともに初の重賞制覇となった。通算成績11戦4勝(うち地方4戦1勝)。