今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2012年07月12日 19:00

12日の坂路で一番時計を記録したダノンヨーヨー(撮影:井内利彰)

 梅雨の季節だが、10日、11日と日照時間の長い好天が続いた栗東。その影響だろう、坂路では先週と違って、速い時計も出る馬場になっている。12日は朝から雨が降り続く天気となったが、それまでウッドチップ馬場が乾いていたこともあるのだろう、馬場差を大きく変化させるほど、時計が掛かるといった印象はなかった。

【坂路/4F51.9秒】
 11日。一番時計はアフォード(栗東・北出成人厩舎)の4F50.3秒。攻め駆けする馬ではあるものの、この数字は自己ベストを0.3秒縮めるもの。ラスト2Fを12.1〜12.1秒でまとめているあたり、やはり馬場の良さが表れていると言ってよいだろう。

 12日。冒頭にも記したように、雨は降ったものの影響は少ない。それはダノンヨーヨーとレッドデイヴィスの音無秀孝厩舎2頭の併せ馬を見てもよく分かる。テンから13秒を切ろうかというラップで飛ばしていきながら、最後までその勢いは衰えない。少しだけ手応えがなくなったレッドデイヴィスが遅れてしまったが、それでも4F50.7秒。

 ダノンヨーヨーはこの日の一番時計となる4F50.6秒をマークした。前走後も在厩のまま調整を続けているが、ようやくマイルCSで2着した2010年の勢いが出てきた。中京記念には前記2頭に加えて、ミッキードリームとの3頭出しを予定している音無厩舎だが、現時点ではヨーヨーの絶好調さが目立っている。

 なお、馬場差は11日、12日ともに先週より回復した『+0.0秒』で観測している。

【CW/5F66.5秒】
 12日は雨が降ったものの、11日も含めて馬場状態は良好。基本的には基準より速い時計が出る状況が続いた。

 特に1回目のハローが明けた後の追い切りが軒並みの好時計。武豊騎手が跨って、単走で追い切られたタマモオンゾウシ(栗東・五十嵐忠男厩舎)は6F77.8〜5F64.5〜4F51.1〜3F38.0〜1F12.5秒。この数字も最後まで余力が残った状態で出しており、軽くて走りやすい馬場を象徴しているようだった。

 なお、馬場差は11日、12日とも先週より時計が出る『-1.0秒』で観測している。

【DP/5F64.5秒】
 先週と比較しても利用する馬は激減、11日は40頭ほどしか時計を出していない。雨が降った12日は多少利用する馬も増えたが、極端に多いわけではない。

 11日の追い切りで目立ったのはコパノウェルス(栗東・宮徹厩舎)。6F標識付近の入口から、すぐにキャンターに下して速いラップを刻んだ。先行していたシゲルマンゴーを内から交わすと、最後は3馬身ほど先着。6F78.5〜5F64.9〜4F50.9〜3F37.7〜1F12.4秒は決して速い時計ではないが、フットワークが大きく、いつ未勝利を脱出しても不思議ない走りに見えた。

 馬場差は先週よりも乾いた馬場で合ったことは間違いなく、先週より時計の掛かる馬場だと判断して、11日、12日ともに『-0.5秒』とした。(取材:井内利彰)

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

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