現地時間8日、愛・カラ競馬場で、欧米では初の2歳となるG1・フィーニクスS(2歳、愛G1・芝6f)が行われた。レースは、K.ファロン騎手騎乗の1番人気(単勝1.73倍)ダムソン Damson(牝2、愛・D.ワッチマン厩舎)が、3番人気オラトリオ Oratorioを3/4馬身差制し優勝。勝ちタイムは1分13秒2(良)。2番人気ラシアンブルー Russian Blueはさらに1/2馬身差の3着に惜敗した。
勝ったダムソンは、父アントレプレナー、母Tadkiyra(その父Darshaan)という血統で、従姉にはティラーズ Tiraaz(牝10、父Lear Fan、98年ロイヤルオーク賞-仏G1)がいる。父のアントレプレナー(牡10、父Sadler's Wells)は、半兄に94年目黒記念(G2)2着のダンシングサーパス(牡14、父ダンシングブレーヴ)がいる血統。97年英2000ギニー(英G1)を制すなど、通算6戦3勝の成績で98年引退、愛国クールモアスタッドで種牡馬入り。産駒には03年愛オークス(愛G1)馬ヴィンティージティプル Vintage Tipple(牝4)がいて、02年からは日本にリース供用されている。
ダムソンは、4月に愛・コーク競馬場で行われたメイドン(未勝利)レース(芝5f)でデビューし、2着ザクワイエットウーマン The Quiet Womanに2馬身差をつけて快勝。2連勝で迎えた前走・クイーンメアリーS(2歳牝、英G2・芝5f)では、2着ソア Soarに3馬身差をつける快勝で初重賞制覇を飾っていた。今回の勝利が初G1制覇で、デビュー以来の通算成績を4戦4勝とした。