12日、旭川競馬場で行われたブリーダーズゴールドC(3歳上、交流G2・ダート2300m、1着賞金4000万円)は、昨年の覇者で、今年の天皇賞・春(G1)を逃げ切った1番人気
イングランディーレがスタート直後から先頭に立つと、安藤勝己騎手騎乗の2番人気タイムパラドックス(牡6、栗東・松田博資厩舎)が、道中4番手追走から3角過ぎで一気に進出。直線では、
イングランディーレに1.1/2馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは2分31秒4(良)。さらに5馬身差の3着には3番手追走の4番人気ビワシンセイキ、4着は2番手追走の3番人気ウインジェネラーレが入り、JRA勢の上位独占となった。なお、3枠3番
キャニオンロマンは出走を取り消している。
勝ったタイムパラドックスは、父ブライアンズタイム、母ジョリーザザ(その父Alzao)という血統で、従兄は96年天皇賞・春、有馬記念(共にG1)を制したサクラローレル(牡13、父Rainbow Quest)。今年1月の平安S(G3)で、今回騎乗した安藤勝己騎手の兄、笠松の安藤光彰騎手騎乗で重賞初制覇を果たし、4月の
アンタレスS(G3)では、安藤勝己騎手騎乗で重賞2勝目を挙げている。今回の勝利が重賞3勝目で、交流重賞は初制覇。通算成績27戦10勝(うち地方2戦1勝)。
鞍上の安藤勝己騎手は、89年の第1回を
フェートノーザンで制しており、同レース2勝目。アドマイヤドン(牡5、栗東・松田博資厩舎)で制した帝王賞(交流G1)、
ディバインシルバー(牡6、美浦・和田正道厩舎)で制した黒船賞、北海道スプリントC(共に交流G3)、
グラッブユアハート(牝4、美浦・畠山吉宏厩舎)で制したスパー
キングレディーC(交流G3)に続き、交流重賞は今年5勝目。JRAの重賞はキングカメハメハ(牡3、栗東・松田国英厩舎)で制した日本ダービー(G1)など今年7勝を挙げている。管理する松田博資調教師は、同レース初勝利となった。