アリゼオ(左)との併せ馬で好仕上がりをアピールしたダークシャドウ
ダークシャドウは同じ札幌記念に出走する僚馬アリゼオ(5歳OP)と函館ダートでの併せ馬。4馬身ほどあった差を3角で1馬身差まで詰めると、直線は外からうなるような伸び脚を披露。強めに追われるパートナーを尻目に、手綱を押さえたまま首差の先着を決めた。時計は6F83秒9-38秒3-12秒4。軽快な脚さばきで、ドバイ遠征明けの不安を一掃した。
7月13日に函館へ入厩してから約1か月。「入厩当初に比べると良くなっている。4コーナーで“行け”ってやったら反応したし、直線もこっちの指示を待つ感じ。素直で乗りやすかった」と、高橋助手は仕上がりの良さに笑みを浮かべた。
不安がないわけではなかった。乗り出したころは体が硬く、カイバを残すこともあったという。ただ、乗り込むにつれて、徐々に体をつくっていくあたりはさすが一流馬。「1週間もたてばペロリと食べるようになったし、硬さも解消されている。態勢は整ったし、変な競馬にはならない」と力を込めた。
ヒルノダムールは札幌ダートでトライチャンス(3歳未勝利)を8馬身追走し、6F80秒3-38秒8-12秒3で並入。ビッシリと芝コースで追われた先週とは一転、余裕たっぷりの脚色で駆け抜けた。
「先週、時計が速過ぎたからね(札幌芝で5F60秒5)。ダメージを残しても仕方がない。相手は未勝利馬だけど、最後まで頑張った。いい感じでやることができた」。調教内容に満足げな表情を浮かべた昆師は「先があるからピークではないけどね。いいんじゃないかな。先週から着けたチークも効いている」と始動戦としては十分な仕上がりに胸を張った。
提供:デイリースポーツ