メイショウオオゼキが栗東坂路を力強いフットワークで走破した。タイムは4F53秒4-38秒8-11秒9。
またがった松山(レースは木幡)は「しまい重視との指示。無理せず(4F)53秒4だったし、追い出すまでの感じも良かった」と納得の表情だ。1週前にも栗東CWでメイショウエバモア(5歳1600万下)に0秒3先着。快活な動きを連発している。「初戦は、もう1本(追い切りが)足りないかな、という感じで出走した。1回使って馬体も絞れたし、今がちょうどいいと思う」と仕上がりに太鼓判を押した。
新潟のマイル戦を、余力たっぷりに制した経験は大きな強みだ。「前向きさを長所として生かせれば。相手関係は分からないが、十分にチャンスはあると思う」と松山。センスあふれる走りで、一番出世を目指す。
エフティチャーミーは折り合いを重視して、美浦Wを4F58秒4-42秒7-12秒7。初コンビの村田が、道中で我慢を利かせて1Fだけ前進を促すと、少し首の高いフォームながらも鋭い反応を返してみせた。
当初は秋まで待機するプランもあったが、金成師は「体調面に問題がないから使います。先週、ある程度やっている(美浦坂路4F52秒4)のでこれで大丈夫」とうなずく。今年3月に開業したばかりで、重賞は今回が初挑戦。「久々の前走を使って落ち着きが出ました。いい方に向いています」と手応えを感じ取る。
2Fの距離延長にも全く動じず、前走のダリア賞はメンバー最速の上がりで首差2着に強襲。村田は「ケイコでは掛かりそうな雰囲気もあるが、実戦では問題ないみたいですからね。(チャンスが)あってもおかしくない」と期待感をにじませた。
提供:デイリースポーツ