先週の
シリウスSを
ナイスミーチューで制し、15年連続となるJRA重賞制覇の偉業を達成。昨年同様に秋競馬の活気が増すごとに、橋口厩舎が上昇気流に乗ってきた。京都開催の開幕重賞には、将来性豊かな良血馬
スクワドロンが初勝利の余勢を駆って登場する。
橋口師が得意げな顔をして笑った。「デイリー杯2歳Sは相性がいいんだ。4勝もしているからね」。95年
ロゼカラーを皮切りに、04年には
ペールギュントで優勝。ともに9番人気でのVでアッと言わせた。09年と11年には
リディル、
クラレントの兄弟が快勝。記録だけではなく、記憶にも残る勝利を挙げてきた。
誰よりも勝ち方を知っているGII戦。期待を込めて送り出す
スクワドロンは自身が手掛けて、08年スプリンターズSを制した
スリープレスナイトの全弟だ。初勝利までに時間を要したが「デビュー前は攻め駆けしなかったが、競馬を使うごとに変わってきた。1週前追いでは
ナイスミーチューとの併せ馬で先着。すごくいい動きだった」と昇竜の勢いを感じている。
新コンビの福永も過去10年で3勝を挙げる“デイリー杯男”で、5勝目を見据えて師の期待は膨らむ一方だ。「掛からないから距離が延びても大丈夫。今年もワクワクした気分で挑めるのがうれしいね」。淀のマイル戦で底力に溢れる血が騒ぐ。
提供:デイリースポーツ