重賞Vを誓う。マイネルマエストロは2連勝中。新馬戦5着の後、未勝利戦を快勝すると、エリカ賞ではハナを奪ってまんまと逃げ切った。西園師は「2走前は内をさばいたし、前走は自分でペースをつくって勝った。どんな競馬でもできるのがいい」と満面の笑みを浮かべる。

　4日には栗東坂路で一杯に追われ4F57秒0-41秒9-14秒8をマークした。「攻めは動かないから」。平凡な時計にもまったく気にしていない様子で「冬場なのにビロードみたいに毛ヅヤがいい」と出来の良さに胸を張る。

　自在性のあるタイプだが、初体験となる中山コースの攻略へ戦法を練っている。「今回はある程度行ってもらうつもり。皐月賞、ダービーに行く馬だと思っているし、ここも決めたい」と力を込めた。3連勝でクラシック候補をアピールする。

　暮れの新馬戦を楽に勝ち上がったリグヴェーダ。ダートGI4勝の名馬ゴールドアリュールを兄に持ち、血統的にも注目が集まる一頭だ。先週の福寿草特別にも登録があったが、「実質中1週になるので、無理をせずにこのレースへ。能力的にはいきなり重賞でもやれると思います」と池江師も並々ならぬ期待を寄せている。前走後の時計は6日に出した栗東坂路4F58秒0-13秒3(馬なり)のみだが、中2週だけに問題なし。「調教はずっと馬なりできていて、競馬で初めて追われる形になった。その分、使った上積みもありますよ」。キャリア1戦で課題は多いが、難なく克服する可能性は十分ある。

提供：デイリースポーツ