激しい先頭争いをするクラウンロゼ(中央)とジーニマジック(左から2頭目)=中山競馬場
夢を大きく膨らませる快勝だ。「桜花賞TR・アネモネS」(芝1600m)は9日、中山11Rに16頭で争われ、三浦騎乗の2番人気
クラウンロゼ(美浦・天間)が1分34秒7のタイムで優勝。2番手から抜け出したデビュー戦、逃走Vを決めたフェアリーSに続く無傷の3勝目は控える形での勝利だった。大外枠から2番手につけた1番人気
サクラディソール、3番人気の
ジーニマジックなどを前に見据える形で道中は5、6番手を追走。直線で外へ持ち出すと、1完歩ごとに差を詰めて先頭でゴールに飛び込んだ。3/4馬身差の2着に
ジーニマジック、さらに1馬身1/4差で続いた
サクラディソールが3着。なお、上位2頭が桜花賞(4月7日・阪神、芝1600m)の優先出走権を獲得した。
「前走は逃げるつもりじゃなかった。本番に向けてこういう競馬がしたかったし、スタッフともそれで一致していました。やっとこの馬の持ち味を生かせましたね」と三浦はホッとした表情を見せる。そして「どんどん力をつけています。(本番は)強い馬がいっぱいいるけど、引けは取らないと思います」ときっぱり言い切った。
白星をきれいに3つ並べて、いざ桜の舞台へ。「ビックリだね」と天間師は驚きを隠せないが、「最初はソエがあって恐る恐るだったけど、もう大丈夫。課題?まずは関西の環境に慣れてくれることかな」と既に心は西を向く。新馬、フェアリーSはともに10番人気でのV。この日の勝利で東のエースとなったロサード産駒は、16日に栗東へ入厩して無傷の戴冠を狙う。
提供:デイリースポーツ