須貝厩舎の
ローブティサージュと
コレクターアイテムの最終追い切りは、両馬による併走追い。滑らかなタッチで栗東坂路を駆け上がってくるローブとコレクターを確認した須貝師は、共同会見でこう口を開いた。「余力を残しながらというのは予定通り。巻き返したいですね」。両馬が刻んだラップは、全く同じ4F54秒5-40秒1-13秒6で併入。前週はハードに。そしてレース当週はソフトに。
セオリーに沿ったメニューを組むことができたのは、調整がうまくいっている証しだ。手綱を通して伝わってくる感触も前走時とは違う。ローブの秋山は「いい動きでしたね。中間にきつめの調教をしてきましたから、それが競馬につながってくれれば」と前を向き、コレクターの浜中もまた「硬さがなくなり、覇気も出てきています」と声を弾ませた。さあ逆襲の桜へ。反撃へと転じる準備は整った。
ティズトレメンダスは栗東坂路で単走追い。一杯に追われ、4F52秒5-12秒9のタイムをたたき出し、
スピード感あふれる動きで好調をアピールした。「攻め馬はいつも動く馬。文句のつけようがないね」と猿橋助手は満足げ。ダートで2勝を挙げているが、2度目の芝だったフィリーズレビューで3着。「芝のデビュー戦は太かっただけ。絞れて良くなってきたし、距離もジョッキーが千八までは持つと言ってくれているし、心配していないよ」と期待を込めた。
提供:デイリースポーツ