デイリー杯クイーンC3着という結果を受けて桜戦線から撤退。樫の舞台へ向けて、英気を養う道を選択したイリュミナンスが再起動の準備を整えた。栗東坂路でストライドを伸ばし、4F52秒0-37秒8-12秒4。リフレッシュ放牧を挟んで2か月半ぶりの実戦となるが、重苦しさは全くない。全身を大きく使ったフォームでしっかりと好仕上がりを印象づけた。
「馬場が軽いこともあって時計は思っていたよりも速くなりましたが、いい動きをしてくれました。跳びが大きくて、乗り味も良かったです。直線の長い府中は合っていそうですね」。今回、手綱を託された武豊は、リハーサルで特徴を掌握。好感触を得たという。
2着馬に5馬身差をつけて新馬戦をV。その後は連続して関東圏の重賞に挑みタイム差なしの4着、0秒1差3着。あと一歩及ばずという内容に終わっているが、陣営の期待値は相当高い。「東京はいいですし、距離が延びて良さの出るタイプだと思います。何とか権利を獲りたいですね」と松永幹師は、出走権の獲得へ期待を込めた。武器とする息の長い末脚で、GI挑戦への扉を開く。
前走のミモザ賞で2勝目を挙げたセキショウは美浦Wで併せ馬を行い、5F67秒8-38秒8-13秒5をマーク。ショウワダンディ(3歳未出走)に3馬身遅れたが、田面木助手は「馬場が悪かったし、ケイコで動く馬ではないからね。気にする必要はないよ」と問題なしの構えだ。オークスの参戦チケット獲得へ「馬場のいい開幕週は歓迎。最低でも出走権は獲りたい」と意気込んでいた。
提供:デイリースポーツ