CWコースで3週前追い切りを行ったオルフェーヴル(撮影:井内利彰)
30日朝一番。空は分厚い雲に覆われ、気温は20℃。少し動くと、蒸し暑さを感じる中、オルフェーヴル(栗東・池江泰寿厩舎)の宝塚記念3週前追い切りが行われた。
クラージュドール、ヴァンクウィッシュの2頭から少し遅れて、CWコースへ入場。2コーナーを回ったところでは、2頭が2秒近く前にいる形だったが、向正面に入ると行きたがるオルフェーヴル。乗り手が懸命に手綱を引っ張って抑えるが、それに反抗するような形で頭を上げる。このやりとりが2Fちょっと続いたところで、いよいよ直線。
この時点では、すでに前の2頭の直後につけており、直線は外。ここでGOサインを出されると、しっかりと伸びて、ラスト1F地点では2頭を突き放す。時計は6F83.3〜5F68.1〜4F52.6〜3F38.3〜1F11.6秒。ラストの伸びはさすがの瞬発力。あとは、前半部分をもう少しきれいな加速ラップを踏めるようになれば、トラック調教の効果が出ていると言えるのではないだろうか。(取材・写真:井内利彰)