現地時間19日、英・プラネーションスタッドで余生を過ごしていたクリス Kris(牡28)が、心不全のため死亡した。
クリスは、父Sharpen Up、母Doubly Sure(その父Reliance)という血統。全弟が82年ミドルパークS、デューハーストS(共に英G1)を制したダイイシス Diesis、種牡馬としてヒコーキグモ(きさらぎ賞-G3)などを輩出したキーン Keenで、半弟にルディメンタリー Rudimentary(フォルテマイル-英G2)がいる。デビューから5連勝で迎えた79年英2000ギニー(英G1)こそ2着に敗れたが、その後はサセックスS(英G1)、セントジェイムズパレスS、ロッキンジS、クリスタルマイル(全て英G2)などを無敗で制す。80年クイーンエリザベス2世S(英G2)2着を最後に、通算成績16戦14勝で引退、種牡馬入り。
種牡馬入りしてからは、85年英1000ギニー、英オークス、英セントレジャー(全て英G1)を制したオーソーシャープ Oh So Sharpを筆頭に、ユナイト Unite(英オークス-英G1)、フラッシュオブスティール(愛2000ギニー-愛G1)、シェイヴィアン(セントジェイムズパレスS-英G1)、バリサダ Balisada(コロネーションS-英G1)、シャムシール Shamshir(フィリーズマイル-英G1)など、計80頭の重賞勝ち馬を輩出。日本での産駒には、JRAで2勝を挙げたルナティックラヴ(牝7)などしかいないが、母の父としてはネオユニヴァース(牡4、父サンデーサイレンス、日本ダービー-G1)、クリスザブレイヴ(牡10、父ノーザンテースト、富士S-G3)、チューニー(牝4、父サンデーサイレンス、クイーンS-G3)などがいる。