松永師が今絶好調と語るヤマニンパピオネ(撮影:井内利彰)
今週のピックアップステーブルは松永幹夫厩舎。先週はフラガラッハが中京記念を連覇、その弟のフェルメッツァが新馬勝ちと勢い十分。今週はアイビスSDにヤマニンパピオネが出走するなど、7頭がスタンバイ。ヤマニンパピオネ、テンペルを中心に、今週の出走馬のお話しを松永幹夫調教師に伺いました。
―自己条件の佐世保Sにも登録ありましたが、アイビスSD(7月28日・新潟)を選択した【ヤマニンパピオネ】のお話しから聞かせてください。
少しでも短い距離の方が持ち味が活きると思ったので、出走可能であれば、格上挑戦でも、アイビスSDに使いたいと思っていました。
―直線競馬は過去に2戦していますが、どちらのレースも押し切れるのかな、という勢いでゴール手前まできて、最後は少し甘くなってしまっているような印象があります。
頭が高いので、どうしても手応えほど伸び切れないところがありますよね。でもスピードはオープンでも十分に通用するものがあると思っています。
―過去の直線競馬は、春開催でした。今回は夏開催なので、走破時計も速くなると思いますが、そのあたりはいかがですか?
むしろ、時計は速い方がいいんじゃないですか。今は絶好調ですし、スピード負けしないと思いますよ。
―重賞ウイナーの快速馬が揃っていますが、ヤマニンパピオネのレースイメージとしては、どんな感じでしょうか?
ある程度、先行する形になると思いますが、後半に貯金を残せるような位置で競馬ができればいいですね。
―五頭連峰特別(7月27日・新潟)に出走予定の【テンペル】は3歳時から期待の大きかった馬ですよね?
もともと緩いところがありましたが、乗り味が良くて、パンとすれば、走るだろうなという印象のあった馬。だからこそ、1戦1勝で京都新聞杯にも挑戦しましたが、当時は飼葉食いが細いこともあって、なかなか連続好走できませんでした。目の前のレースに全力投球してしまって、お釣りを残せないタイプなんでしょうね。
―3走前が1年ぶりのレースでしたが?
東京ダート2100mのレースを使った後、屈腱炎が発症しました。軽度でしたが、症状が症状だけに、休養期間が長くなりました。
―その休養期間に馬が成長したということもあるんでしょうか?
そうですね。以前ほど飼葉食いに悩むことがないので、今年に入ってからは連続好走できているのかも知れません。
―今回も前走勝った条件に似た「左回りの芝1600m」ですね。
小倉芝1800mもありますが、コーナー4つよりもコーナー2つを選択しました。左回りもいいと思いますし、前走みたいに前半はゆったり進めて、後半に末脚を使う、自分の競馬に徹してくれれば、結果もついてくるんじゃないかと思います。(取材・写真:井内利彰)
<出走馬ワンコメント>
7月27日(土)
小倉
7R【サーランスロット】距離は微妙も、できれば先行して、3キロ減を活かすことができれば。
11R【グレイレジェンド】骨折明けの叩き3走目で状態良い。捲る競馬で。
7月28日(日)
小倉
6R【ビッグガーネット】2キロ減起用でどこまで。
10R【シルクターンベリー】ジョッキーとの相性良い。終いを活かす競馬で。
函館
8R【サナシオン】力上位。内枠でスムーズな競馬ができれば。