新冠の優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送っていたテンビー(牡14)とアントレプレナー(牡10)の2頭が、来シーズンから愛国で供用されることがわかった。
テンビーは父Caerleon、母Shining Water(その父Kalaglow)という血統。同馬は仏グランクリテリウム(仏G1・芝1600m)などデビューから無傷の5連勝を達成した快速馬。94年に愛国で種牡馬入りした後、97年からは日本で繋養された。産駒にはデイリー杯3歳S(G2)を制したフジノテンビー(牡6、笠松・後藤保厩舎)を筆頭に、アイビスサマーダッシュS(G3)2着のタカオルビー(牝4、美浦・柴崎勇厩舎)や東京オータムジャンプ(JG3)を勝ったテンビーエース(牝6、美浦・菅原泰夫厩舎)などがいる。
アントレプレナーは父Sadler's Wells、母Exclusive Order(その父Exclusive Native)という血統。半兄には95年の宝塚記念(G1)3着馬で大阪杯(G2)などG2レースで3度2着を記録しているダンシングサーパス(牡、父ダンシングブレーヴ)がいる。97年英2000ギニー(英G1)を制すなど、通算6戦3勝の成績で98年引退し、愛国クールモアスタッドで種牡馬入り。02年からは青森で種牡馬生活を送り、今春より優駿スタリオンステーションに移動していた。産駒には03年愛オークス(愛G1)馬ヴィンティージティプル Vintage Tipple(牝4)、04年愛フィーニクスS(愛G1)のダムソン Damson(牝2)などを輩出している。なお、本邦初産駒は来年の夏にデビューが予定されている。