お転婆なところも持ち合わせているナンヨーコトネ(撮影:佐々木祥恵)
今週デビューを予定している期待のナンヨーコトネ他、今週の出走馬などについて、斎藤誠調教師に取材した。
8月18日(日)、新潟5Rの新馬戦(芝1800m)でデビュー予定のナンヨーコトネ(牝2・父ダイワメジャー)。
「先週除外になって1週延びた影響はありません。先週でできていますし、今週はその状態を維持する程度の調整でした。厩舎に来た当初は、テンションが高くて馬場入りも嫌がったりしていましたが、ひと息入れたことで落ち着いてきました。それが実戦では良い方に出るのではないかと思います。以前調教に乗った戸崎騎手に聞いたら、トビが大きい走りでシュッと動くタイプではないので、距離が長い方が良さそうといういうことで、1800mに使うことにしました。レースでは、田辺騎手が騎乗します」
顔は可愛らしいが、尻っぱねをして騎乗者を落とすなど、お転婆なところも持ち合わせているようだ。
やはりデビューを控えるヴァンデミエール(牝2・父アサクサデンエン)は、ナンヨーコトネと同じレースか、翌週の8月25日(日)新潟5R(芝1600m)を予定している。
「攻め馬をこなしてきて、徐々に動きが良くなってきていますし、時計も詰まってきています。使いつつかなという印象もありますが、状態は良いですよ」
8月18日(日)、新潟10R・豊栄特別(3歳以上1000万下・芝1600m)に出走予定のオメガキングティー。
「ここを目標に調整してきて、仕上がりは万全です。腰に甘さがある馬で、急激な成長を遂げたという感じはしませんが、順調に来ています。以前は体質が弱かったのですが、徐々に強くなってきていますし、そのあたりに成長は見られますね。体質が強くなってくる前は、気持ちだけで走っていました。それで成績を残しているのですから、能力は高いと思います。前走(江の島特別・3歳以上1000万下)は7着でしたが、終いは伸びてきていますし、スムーズなら1000万でも通用すると思います」
同日の新潟1R・2歳未勝利(芝1600m)に出走予定のモンレーヴリアン(牝2・父スペシャルウィーク)。
「デビュー戦(新馬・芝1400m・9着)は、レースが全くわかってないという感じでしたが、終いだけ伸びてきました。この中間、ソエが少し痛くなりましたが、持ち直しましたし、今日(8/14)はトラックコースで追い切ることができました。前走前の追い切りでは、併せた相手に離されましたが、今日は相手に食らいついていましたし、徐々に競馬を覚えてきているようです。背中の感じからは、勝てる能力を持っていると思います」
8月17日(土)、新潟3R・3歳未勝利(ダ1800m)で未勝利脱出を目指すキマモリ(牡3)。
「前走(ダ1800m)は2着でしたが、田辺騎手が強気に乗ってくれて、好プレーでしたね。あのくらいの脚が使える馬ですし、ここまで様々な条件を試してきましたが、前走と同じダート1800mなら好勝負になると思います」(取材・写真:佐々木祥恵)