12月15日(日)に中山競馬場で行われる朝日杯フューチュリティステークス(GI・2歳OP・芝1600m)に出走予定のマイネルディアベル(牡2・大和田成厩舎)、ショウナンアチーヴ(牡2・国枝栄厩舎)、アポロスターズ(牡2・堀井雅広厩舎)、ショウナンワダチ(牡2・大竹正博厩舎)の1週前情報。


マイネルディアベルについて、大和田成調教師。
「中山のマイルは良さそうなイメージがありますし、デムーロ騎手が違った面を引き出してくれるのではないかと思います。

前走の京王杯2歳S(GII・芝1400m・4着)は、好位で折り合って終いを生かす競馬をしたかったのですが、想像以上にゲートが速く、ハナを切ることになってしまいました。本来は2、3番手で折り合う競馬が理想ですが、今回は速そうな馬もいますし、前の馬を見て競馬ができれば、また違った面を出してくれるのではないでしょうか。フットワークやレース内容から、距離はマイルがギリギリかなとも思います。

体のバランスが良くない時期があったこともあり、右回りではトップスピードになると内にモタれる面がありましたが、マッサージやマイクロなど物理療法を行ったり、バランスが良くなるよう乗るようにしています。
スムーズな競馬ができれば、力は出せると思います」


ショウナンアチーヴについて、後藤浩輝騎手。
「今週(12/4)は、坂路でしっかり走って予定通りの調教ができました。

調教でもそうなのですが、レースでも気ムラなところが見受けられます。気持ちのコントロールが難しく、集中力も不足していて乗り難しい面があります。そういう面を出さないようにするのが、課題の1つです。能力があるのはわかっているので、その能力を良い方に向かわせることができればと思います。

前走のからまつ賞(2歳500万下・芝1400m)の時は、スタートは良かった方でしたが、たまたま良かったのかもしれませんし、中山の1600mはスタートが良くないと勝てないコースですから、レースまで間にそのあたりも改善させたいですね。1600mに距離が延びるのは問題ありません。

スイッチのオンとオフがちゃんとできれば、素晴らしい脚を使ってくれます。その分、ジョッキーの腕がものすごく問われますから、プレッシャーがかかりますが、勝てるくらいの能力を秘めていることは確かですね」


アポロスターズについて、堀井雅広厩舎の米良調教助手。
「前走の京王杯2歳S(8着)は、距離もちょうど良いと思っていましたし、敗因がはっきりしません。中山で勝っていますので、もしかすると左回りより右回りの方が合っているのかもしれないですね。

レース後も変わりなく順調に来ています。昨日(12/4)の追い切りは、予定より時計が遅くなってしまったので、土曜日にまたやる予定です。

気性的に燃えるタイプではないので、距離はこなせると思います。内を通ってロスなく走ったレースでは伸び切れなかったのですが、外を回った時は伸びてきてくれました。ゴチャゴチャしない競馬が良いのかもしれませんね。勝ったカンナS(2歳OP・芝1200m)の時のように、ペースが速くなって、最後に前と後ろが入れ替わるような競馬の方が合っていそうです」


ショウナンワダチについて、大竹正博厩舎の加山調教助手。
「前走のベゴニア賞(2歳500万下・芝160m・1着)は、内で直線狭いところをさばいて差し切ってくれました。新馬戦の時はパドックでテンションが高かったですが、その時よりも落ち着いてレースに臨めましたし、こちらが思っている以上の結果を残してくれて、収穫が多かったですね。

新馬勝ち後、中1週で使った反動もなく、疲れもすぐに取れて、体調、馬体など含めて順調に調整ができました。

今日(12/5)の1週前追い切りは、ウッドチップコースで行いました。北村宏騎手騎乗で単走でしたが、前に馬を置いて縦列の形にして感触を見てもらいました。北村騎手も順調に来ていると言っていましたが、何度も乗ってもらっているので、順調という一言が好調の証だと思います。

中山コースは初めてですが、馬群をさばいて差し切った前回の内容を見ても器用さがありますので、対応できると思います」(取材・写真：佐々木祥恵)