21日(土)に阪神競馬場で行われる第30回ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII・芝2000m)に登録しているシンガン(牡2、栗東・松田国英厩舎)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。
●シンガンについて松田国英調教師
「(前走を振り返って)デビュー2戦目で上がり32秒7で追い込んで来ましたが、ゲートの駐立が悪かったので後方からの競馬になりました。上がりがいくら早くてもこれでは届きませんから、前走に向けてはゲートの修正が大きな課題になりました。
やはりゲートが悪くなってくると、追い切りの本数を減らしてゲートの駐立に時間を割くことになりますからね。ゲートの調教をすればするほど馬は走らない...結局追い切り1本で臨んだレースでしたが、いい位置につけて抜け出すレースが出来ましたから、そのあたりの帳尻は上手く合ったと思います。
前走後は馬に戦う気持ちがある中でも、ゲートの中でじっとしていましたし、今回は追い切りを4本やりました。未勝利を勝った時の1本に比べれば、重賞に臨む時の追い切り本数もこなしていますし、今日のCウッドコースでの追い切りも実にシャープで、追い切りを重ねた馬の動きをしていましたね。
先々は気持ちが先行してきて、距離を短くしないといけない血統というのは覚悟していますが、コントロールがきく馬ですからね。コントロールがきいてくれば、長い距離を選択して、最後の3ハロンの上がりの速さで勝つというのが日本の競馬(の勝ち方)になってきますから、今は長めの距離で競馬を覚えさせるというところです。
上がり32秒台を使える馬はそうはいないと思いますし、例えが大きいですがディープインパクトですね。それほど大きくない馬体で飛ぶように走るというか、この馬もキレのある馬ですから、ディープインパクトのように活躍してくれたらと思っています」
(取材:大関隼)
提供:ラジオNIKKEI