若駒Sトゥザワールドなど今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2014年01月16日 13:40

見た目に迫力があったトゥザワールド(撮影:井内利彰)

 13日まで競馬開催があったため、今週も火曜日が全休というスタイル。15日の水曜日に追い切る馬もいたが、多くは16日の木曜日に追い切っている。両日とも好天に恵まれたが、調教開始時刻の気温は-2℃。非常に肌寒い中での追い切りとなった。

 風はないが、晴れ間が多いこともあってか、ウッドチップの状態は徐々に回復している気配。雪の影響もあった先週よりは走りやすい状態だろう。

【坂路/4F51.9秒】
 15日の一番時計がミッキーマンデー(栗東・中村均厩舎)の4F50.5秒。16日の一番時計がアンバルブライベン(栗東・福島信晴厩舎)の4F50.6秒ということで、テンから飛ばせば、かなり速い時計は出る。後者はラスト1F12.6秒と終いも止まっておらず、力のある馬なら最後まで止まることはない。

 いつも書いていることだが、このような普通の馬場状態で、4F時計が遅い場合に「この時間帯だから、この時計でも」といった類のコメントが出たりするが、それは全く信用ならない。時計の出ない馬、動けない馬は寒さもあって、動きが重いと判断した方がよいだろう。

 ちなみに、15日は開場してまもなく、走路で馬が故障し、馬場を閉鎖。30分ほど追い切りができない状態になっている。

 先週9日の馬場差が「+1.5秒」。1週間しか経っていないが、馬場はかなり回復しており、そこまで時計の掛かる状態ではない。よって、15日、16日とも、馬場差は『+0.5秒』で観測している。

【CW/5F66.5秒】
 馬場状態は15日、16日ともに大きな変化はない。朝一番よりは、1回目、2回目のハローが明けた時間帯の方が走りやすいという状況はありそうだが、馬場差に影響を与えるほどの時計差はないと見ている。

 先週もお伝えしたエイシンブルズアイ(栗東・野中賢二厩舎)は今週の3頭併せでも目立った動きを見せていたが、それ以上に見た目に迫力があったのは、2回目のハロー明けの時間帯に追い切ったトゥザワールド(栗東・池江泰寿厩舎)。

 川田将雅騎手が跨って、アトムを追いかける内容だったが、直線に向いてからの脚色には歴然とした差があった。追い出して伸びるトゥザワールド。6F82.0〜5F66.7〜4F52.2〜3F38.0〜1F11.8秒と時計も優秀。追われてからの豪快な伸びは今年の飛躍をイメージさせるものであり、予定されている若駒S(1月25日・京都芝2000m)での走りが楽しみ。

 先週9日の馬場差は「+0.2秒」。馬場状態としては、決して悪くないが、あまり速い時計が出るような馬場状態でもない。よって、馬場差は先週と同じ『+0.2秒』で、15日、16日ともに観測している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 ウッドチップ馬場の状態もよく、芝馬場を使う馬はほとんどいなかった。馬場差は『±0.0秒』で観測。

 前記した、坂路馬場閉鎖の影響もあり、15日は坂路馬場の代用として、ポリトラック馬場を利用している厩舎がいくつかあった。なお、ポリトラックの馬場差に大きな変化はなく『-1.0秒』で観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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