難なく後続を振り切ったペイシャフェリス=中山競馬場
迷いのない逃げで桜のチケットをつかんだ。中山11R・桜花賞TRアネモネS(芝1600m)を制したのは、7番人気の伏兵ペイシャフェリス(美浦・高市)だった。最内(1)番枠からスタートを決めてハナを奪取。手応え十分に勝負どころをパスすると、直線入り口であっさり後続を引き離して勝負を決めた。勝ちタイムは1分36秒0。1馬身3/4差の2着には中団からしぶとく伸びた3番人気のニシノミチシルベが入り、上位2頭が桜花賞(4月13日、芝1600m)の優先出走権を獲得。さらに半馬身差の3着には6番人気のウエスタンメルシーが入った。圧倒的1番人気に支持されたマーブルカテドラルは、後方2番手から外々を追い上げる大味な競馬で4着に終わった。
「きょう初めて騎乗しましたが、先生(高市師)に“行ってもいい”と言われたので思い切って行きました。直線でもよく伸びてくれました」と、川島はパートナーをたたえた。
この後は美浦トレセンで調整され、本番へ向かう予定。高市師は「桜花賞はカシマフラワー(05年15着)以来2度目の挑戦。きょうは思い切った競馬が成功したが、この馬は持久力もあるからね。まだまだこれから良くなる馬だよ」とさらなる飛躍に期待を寄せた。
提供:デイリースポーツ