バウンスシャッセが完勝、藤沢和師「皐月賞へ行こうと思う」/フラワーC

2014年03月22日 12:00

直線で鮮やかに抜け出したバウンスシャッセ=中山競馬場

 タフな馬場でグラマラスな馬体が躍動した。「第28回フラワーC・GIII」(芝1800m)は21日、中山11Rに16頭で争われ、3番人気のバウンスシャッセ(美浦・藤沢和)が2馬身差で快勝。寒竹賞に続く連勝で、重賞初制覇を飾った。道中は好位インの絶好位でレースを進め、勝負どころでも鞍上の北村宏は息を潜めるようにじっと我慢。直線でスペースができると、516キロの馬体を大きく使って一気に抜け出した。勝ちタイムは1分51秒3。4番人気マイネグレヴィルと6番人気パシフィックギャルによる激戦の2着争いは、写真判定の結果同着に。1番人気のショウナンパンドラは中団から差を詰めたが5着までだった。

「直線は進路さえ見つけられれば大丈夫だと思った。最後まで余裕はあったよ」と北村宏は余力残しでのVを強調する。この日は6キロ増で馬体重は516キロに。藤沢和師は「たくましくなった」と成長した姿に目を細めた。

 桜花賞には向かわず、牡馬クラシック初戦に向かう。指揮官は「距離が長い方がいいタイプ。オークス(5月25日・東京、芝2400m)までは日があるので皐月賞(4月20日・中山、芝2000m)へ行こうと思う」と宣言。牝馬による皐月賞出走は91年ダンスダンスダンス(5着)以来で、勝てば47年トキツカゼ、48年ヒデヒカリに続く3頭目となる。「大変だろうが、2キロの斤量差はあるから」と快挙達成に意欲を見せた。

 父ゼンノロブロイは04年天皇賞・秋、有馬記念を制し、同年の年度代表馬に輝いた。藤沢和師が手掛けた名馬の孝行娘が、師に初の牡馬クラシック制覇をもたらすことができるか。牡馬顔負けの巨漢娘の挑戦に注目が集まる。

提供:デイリースポーツ

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