28日、現地時間の26日にナドアルシバ競馬場で行われたドバイWC(首G1・ダート2000m)に、芝への転向案が浮上していた事がわかった。
これは、アメリカから参戦したロージズインメイ Roses in May(父Devil His Due)がドバイWCを1番人気に応えて圧勝した事を受けて、ドバイWC委員会のメンバーの1人、マイケル・オズボーン氏が、ドバイWCにオーストラリアやヨーロッパからの参戦が少なく、ダート王国アメリカからの出走馬が多いのは、世界的なステータスが求められているこのレースの本質にそぐわない、とドバイWCの芝への転向を提案したもの。
だが、エミレーツ・レーシング協会の理事で、ドバイWC委員会の委員も勤めるフィン・ポウリー氏は、検疫の規制が厳しいオーストラリアや、競馬のほとんどが芝開催であるヨーロッパ諸国から、G1ドバイWCに参戦する競走馬の数が少ないのは仕方がないことであると主張。また、同レースの創設者でもあるシェイク・モハメド殿下も、ドバイWCをダートで開催したいと強く希望しているため、今後も引き続きダートで開催される見通しだ。
しかしながらドバイWC委員会は、ドバイWC開催を2日間の日程で行うことや、芝6fのスプリントレースの開催や、現在芝で行われているドバイデューティーフリー(首G1・1777m)をドバイWCと別の日程で開催し、賞金を現在の200万ドルからさらに上げることを検討するなど、南半球やヨーロッパ諸国からより多くの馬が参戦できるようなプランがあることを明らかにした。