サクラバクシンオー産駒でスピードがあるコウソクコーナー(撮影:佐々木祥恵)
7月19日(土)、20日(日)に福島競馬場での新馬戦でデビューする4頭をピックアップして、関係者に話を聞いた。
<7月20日(日)福島5R 芝1200m>
コウソクコーナー(牡2・美浦・畠山吉宏厩舎/父サクラバクシンオー 母ストリートパレード 母父Seeking the Gold)
伯父にスプリンターズS勝ちのマイネルラヴ。
畠山調教師。
「中京の1400mの新馬戦も視野に入れて調整をしていましたが、追い切りを重ねるごとに、福島の1200mにも対応可能な動きをするようになりました。今週(7/16)の坂路での追い切りは、時間帯から考えると52.7のしまい1ハロンが12.8と、2歳にしては速い時計が出ました。サクラバクシンオー産駒ですし、前向きさもあってスピードもあります。馬格はありますが、まだヒョロッとしていますので、今後もう少し逞しくなってくれれば、さらに良くなると思います。セレクトセール出身ですし、血統的にも楽しみがある馬です」
<7月19日(土)福島5R 芝1800m>
マイティーハニー(牝2・美浦・大久保洋吉厩舎/父ハーツクライ 母マイティースルー 母父クロフネ)
大久保調教師。
「目立つ時計は出ていないですけど、気が良さそうで、実戦向きではないかと思います。母や伯母のスルーレートやその子のハイアーレート(牡3・札幌2歳S・3着)などとは、タイプは違う感じで、線が細くて、もう少し逞しさが出てくると良いかなと思いますね。伯母のスルーレートは、フラワーC(GIII)で2着にもなっていますが、フレンチデピュティの血が入っているせいもあり、ダートでしか勝ち星をあげてませんが、この馬は芝が良いと思います。同じ血筋でもタイプが全く違うというのが、競馬の面白さではないでしょうかね」
ココロノアイ(牝2・美浦・尾関知人厩舎/父ステイゴールド 母ビューティソング 母父デインヒル)
祖母に桜花賞とオークスで3着になったマックスジョリー。曾祖母に桜花賞とオークスを制したマックスビューティ。
尾関調教師。
「ステイゴールド産駒の牝馬のわりには、体もある程度あって、飼い葉も食べてくれています。血統的には長い距離の方が良さそうですが、筋肉がついているので、ここは試金石になりそうです。ただ成長していくにつれ、体型もスラッとしていくのかもしれないですけどね。ゲートも問題なく、気性は前向きです。現段階では問題はないと思いますが、気合い良く行くタイプですので、先々、距離は短くなる可能性はありますね」
コスモナインボール(牡2・美浦・和田雄二厩舎/父ハイアーゲーム 母シックスポケット 母父Charismatic)
原田亮調教助手。
「まだ子供っぽいところがありますが、集中すれば走りは悪くないですし、ゴーサインを出した時に反応できる馬ですね。追い切りでは掛かるようなところがないので、1800mの距離も大丈夫だと思います。除外で1週延びたのがどう出るかですが、楽しみはありますね」(取材・写真:佐々木祥恵)