28日、中京競馬場で行われた金鯱賞(G2・芝2000m)は、佐藤哲三騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝140円)タップダンスシチー(牡8、栗東・佐々木晶三厩舎)が、前半1000mが61.5秒というスローペースの逃げに持ち込むと、中団追走の6番人気ヴィータローザに2.1/2馬身差を付けて完勝した。勝ちタイムは1分58秒9(良)。さらにクビ差の3着には2番人気シルクフェイマスが入り、3番人気アドマイヤグルーヴは4着に敗れた。なお、マーベラスダンス、ハスラーの2頭が競走を中止した。
勝ったタップダンスシチーは、父Pleasant Tap、母All Dance(その父Northern Dancer)という血統の米国産馬。叔母に牝馬ながら88年ケンタッキーダービー(米G1)を制したウイニングカラーズ Winning Colors(父Caro)がいる。03、04年に続く3連覇で、JRA平地重賞3連覇は1956〜58年の鳴尾記念を制したセカイオー以来、47年ぶり史上2頭目の快挙。JRA重賞7勝目で、通算成績38戦12勝。
レース前の段階でJRA歴代4位、ならびに現役1位となる10億1947万9000円の獲得賞金を誇る本馬は、今回の勝利で6400万円+付加賞を加算し、テイエムオペラオー、スペシャルウィークに続く、獲得賞金歴代3位に躍り出た。
鞍上の佐藤哲三騎手はJRA重賞は27勝目で、管理する佐々木晶三調教師は21勝目。このコンビは、オペラシチーで制した21日の目黒記念(G2)に続き2週連続の重賞制覇となった。