現地時間4日、英・エプソム競馬場で行われた英ダービー(英G1・12f)は、J.ムルタ騎手騎乗の1番人気モティヴェーター Motivator(牡3、英・M.ベル厩舎)が優勝。01年ガリレオ Galileo(父Sadler's Wells)以来となる、デビューから無敗で英ダービーを制した。勝ちタイムは2分35秒69(良)。5馬身差の2着には、モティヴェーターと同じモンジュー Montjeu産駒の7番人気ウォークインザパーク Walk in The Parkが入った。前走・愛2000ギニー(愛G1)制した3番人気ドバウィ Dubawiは3着、2番人気ジプシーキング Gypsy Kingは5着に敗れた。
勝ったモティヴェーターは、父は現3歳世代が初年度産駒となるモンジュー Montjeu、母Out West(その父Gone West)という血統。父のモンジューは、99年の仏・愛ダービー馬で、同年の凱旋門賞(仏G1)ではエルコンドルパサーを破るなど、G1・4勝を挙げ00年BCターフ(米G1)7着を最後に現役を引退。モティヴェーターは、昨年8月の英・ニューマーケット競馬場でのデビュー戦(芝8f)を6馬身差の圧勝で制すと、続くレーシングポストT(英G1・芝8f)でG1初制覇。その後休養に入り、今季初戦となった前走・ダンテS(英G2・芝10.5f)を制し、ここに臨んでいた。通算成績4戦4勝。
鞍上のJ.ムルタ騎手は、00年シンダー Sinndar、02年ハイシャパラル High Chaparraに続き、英ダービー3勝目。同騎手は、先月22日に英・リングフィールド競馬場で進路妨害を犯し、一時は6月4日〜6日までの騎乗停止処分を受けていたが、その後の異議申し立てが承認され、騎乗停止の延期が決定。そのため、本日の英ダービー騎乗は可能になっていた。なお同騎手は、明日5日から6日まで2日間の騎乗停止となっている。管理するM.ベル調教師は、英ダービー初制覇となった。