オルフェーヴル、ドリームジャーニーの全弟として注目を集めるアッシュゴールドの1週前追い切りは、栗東坂路で4F54秒7-12秒5(G強め)。古馬オープンに2馬身半の先着を決め、うるさい面を見せずに追われてからの反応も鋭かった。期待されたデビュー戦こそ6着に敗れたものの、2戦目であっさり初勝利を挙げると、続くデイリー杯2歳Sでも上がり最速の脚を使って2着と好走。まだまだ気性面に課題は残るが、一戦ごとの成長は顕著だ。「体がしっかりとしてきた。この血統は成長力があるし、もっと良くなるのは来年以降だろうけど、今の時点でもかなりの期待が持てますね」と現時点でも、手綱を取る池添の手応えは上々。偉大な兄たちに近づくためにも、まずは2歳チャンピオンの座を手に入れたい。

　ネオルミエールはいちょうSで2着惜敗。キャリア2戦目での重賞挑戦でまずまずの結果を残したが、「勝負どころでもたついたけど、最後は厳しいところから伸びてくれた。力負けだとは思っていない」と藤沢和師。厩舎期待の一頭だからこそ、指揮官は悔しい表情を隠さない。1週前は美浦坂路で追い切られ、楽な手応えでキビキビとした動きを披露。4F56秒2-13秒2(馬なり)のタイムで、古馬オープンの2頭に0秒2先着した。「併せ馬でいい動きを見せたし、ここまで順調にきている」。12日にはひと足早く栗東入り。万全の態勢を敷いてGI獲りに挑む。