来月1日(日)に京都競馬場で行われる第20回シルクロードステークス(GIII)に登録をしている
プリンセスメモリー(牝8、美浦・高橋義博厩舎)について、追い切り後の高橋義博調教師のコメントは以下の通り。
(勝った前走を振り返って)
「全てが上手くいったというところです。私は"馬は若いですよ、
メモリーの特徴を生かした競馬をしてくれれば、それなりの結果が出せますよ"と言い続けてきました。しかし、数字(着順)的にあまり良くないところがあったもので、皆さんは終わりかなと思ったみたいです。特徴を出す競馬をしてもらえれば、まだまだ走れると思います。」
(前走後の調整について)
「他にも使える競馬はありましたが、オープン特別に行ってしまうと、たいてい56キロを背負わされてしまいます。今まで56キロでは結果が出ていないのですよね。体が小さい馬ですから、56キロというのは少し辛いのだろうなと思います。今回は重賞で、ハンデを見せてもらうと54キロです。関東の勝浦騎手が行ってくれますので、使おうという決断をしました。」
(ウッドチップコースで単走という最終追い切りについて)
「別段、変わったことはしていませんが、爪の弱い馬で、いつもお休みする時は、爪に問題があった馬ですから、爪を悪くしないようにということだけ気をつけていました。今週は京都に行くことも考えて、今日も半マイルから15でという指示で、だいたい予定通りのことができたと思います。」
(輸送について)
「関東圏はどこでも行っている馬です。関西圏にも何度も行っていますし、そういう意味では、年齢を重ねているので、遠征には慣れていると思います。」
(この馬の良さは?)
「体は小さいですが、気が強いのか、間隔があればどこでも突っ込んでいけます。場合によっては外を回さなければいけないとかいろいろと考えなくて済むので、それが強みだと思います。」
(京都の芝1200mについて)
「馬をよく知っているジョッキーが特徴を生かしてくれれば、どこの馬場でも走れると思います。京都だからまずいとか、そういうことはないと思いますので、力を出してほしいです。1400mにしろ1200mにしろ、あるところまで我慢していて、さあ、ここからというのが
メモリーの競馬です。我慢をする距離が短い方が楽は楽です。短いに越したことはないでしょう。正直、競馬をしてみないと、どんな展開になるか分かりません。終いに使える脚は限られていますので、それを上手く生かしてくれれば、それなりの結果になってくると思います。私がいくら息んでも、結果は
メモリーが出すものです。私は気楽に馬について行くだけですから、私の仕事はほとんど終わったに近いものですので、あと3日間良い状態をキープできたらと思います。」
(取材:米田元気)