キャットコインは美浦Pで
ブラウンゴッデス(3歳未勝利)を4馬身追走。ほぼ馬なりのまま5F65秒6-38秒5-11秒8で駆け抜けた。「落ち着いていい感じ」と鞍上の柴田善はラストの切れもさることながら、精神面にも合格点の
ジャッジを下した。
「最後は11秒台か。これくらいは走る馬」と二ノ宮師は驚くことなく振り返る。普段からピリピリした面を持ち、蹄鉄にもひと苦労を強いられるやんちゃ娘。「カイバを食べても実にならない。体重を維持しつつ、調教メニューを考えている。前走と同じ感じで出られるように」と強い負荷は掛けられない現状だが、出来のキープにはおおむね成功した印象だ。
末脚の鋭さと同時に、難しい気性を引き継いだステイゴールド産駒。10年宝塚記念覇者の
ナカヤマフェスタ、重賞3勝馬
ナカヤマナイトなど、指揮官は5日に急死した名種牡馬の子で結果を残してきた。「牡馬はビッシリやれるけど、牝馬はそうもいかない」と苦笑いしつつも、ここまで2戦2勝。キャリアに裏打ちされた厩舎力が連勝の源にはある。
「まだ人気になるような馬じゃないでしょ?」と完成度の低さから慎重な言い回しも見られたが、血統やスケールは相当。昨年の阪神JFを制した僚馬
ショウナンアデラとの牝馬ツートップ結成へ、
キャットコインが府中のターフを切り裂く。